創業しないと見えない景色
夫婦で見つけた“知ってもらう”ことの大切さ

名称（店名）：マルマン精肉店
代表者：小林 健太郎
業種：小売業
創業年月：令和4年5月11日
住所：千葉県市川市行徳駅前2-10-13-101（宙）
ホームページ：https://r.goope.jp/marusei/

創業支援事例紹介動画

事業内容を教えてください。

昔ながらのお肉屋さんのスタイルで、精肉の加工・販売とお総菜の販売を行っています。

こだわりやおすすめを教えてください。

牛肉は田村牛、豚肉は岩中ポーク、鶏肉はさつま純然鶏といったブランド肉を取り扱っています。岩中ポークは店主が食べ歩きたどり着いた豚肉で、脂が甘く肉質もとても柔らかい点が特徴です。

田村牛は畜産農家独自の配合で作った飼料で大切に育てられた黒毛和牛で、小売店でも中々手に入らない貴重な牛肉です。特にメス牛の肉は脂がスッキリと肉は柔らかく上品な味わいとなっております。どちらも肉の競りが行われる芝浦市場で選び抜かれた特別なお肉です。それらを店頭で脱骨しスライスすることで新鮮な美味しいお肉を提供しています。

創業を選んだ理由は？

夫婦で妻の実家のお肉屋さんを手伝うようになったことがきっかけです。創業40年になりますが、妻の両親と一緒に働くうちに、商売の楽しさやお肉の面白さに気付きました。「もっとお肉を通して色々な料理を届けたい。」という思いと、「夫婦で一緒に働けるお店を持ちたい。」というかねてからの夢から、独立という形で創業を選びました。

創業する前と現在の心境を教えてください（苦労したことなど）。

創業する前は、妻の実家のお肉屋さんでの実績がありましたので、馴染みのお客さんがこちらにもご来店いただけると思っておりました。しかし、いざオープンしてみると思うように集客できず、一からお客様を作らなくてはいけなかったことに、創業することの苦労と厳しさを感じました。

美味しいものを提供しているのに「お客様に食べていただけないと何も始まらない。」「知ってもらわないと来てもらえない。」そう感じた我々は心機一転し「いかに、自分のお店を知ってもらえるか」を第一に考え、日々お客様にお肉や総菜の美味しさをお伝えすることを始めました。

現在は自分たちで開拓した新規のお客様が少しずつ増え、口コミを聞いて妻の実家のお肉屋さんのお客様も来店いただけるようになり、改めて「自分たちのやり方でもお客様は味を認めて、受け入れてくださるのだ。独立して良かった。」と嬉しく思えるようになりました。

千葉県信用保証協会とこれまでどのような関わりがありますか。

銀行の担当者の方より、千葉県信用保証協会が主催する創業スクールを勧めていただきました。中小企業診断士による講義や先輩創業者の意見を聞き、創業する前にしっかりと勉強出来たことは、お店作りにとても役に立ちました。また、近隣の店舗の先輩方と知り合えたことも、創業スクールのおかげです。

千葉県信用保証協会を利用していかがでしたか？また、どのような存在ですか？

お店の状況や店舗づくりのアドバイスを受けています。顧客づくりに悩んでいた時は保証協会の専門家派遣制度を活用し無料で中小企業診断士からLINEの導入に関してアドバイスをいただきました。自分たちでは気がつけなかったサービスや事例の紹介などを、客観的な立場から色々と教えていただき助けていただきました。今後も客観的に分析していただきアドバイスをいただければと思います。

これからの夢や展望を教えてください。

マルマン精肉店の夢は、お肉の美味しさをより多くの方に伝えること、お肉屋さんでお肉を買うということをもっと身近に感じていただくことです。販売方法の拡充も視野に入れております。通信販売や催事販売、イベントへの参加やキッチンカーなど、お店を飛び出して多くの方に、当店の商品を届けたいです。肉の自販機なども面白いかなと考えております！

現在、創業をお考えの皆さまへメッセージをお願いいたします。

創業者の方にお伝えしたいのは、「完璧じゃなくても良い！」ということです。準備も大切ですが、完璧に全てを揃えなくてはいけないことはありません。創業しないと見えない景色や、味わえない経験が沢山あるからです。あとは、千葉県信用保証協会などに相談し、専門家のアドバイスをしっかりと受けることも大切です。

最後に、創業後は忙しくて体調を崩しやすくなりますので、創業前よりしっかりと体調管理をしてください。美味しいお肉を食べると、それだけで不調も吹き飛びますよ！

創業を目指すこと自体素晴らしいことだと思います。そんなチャレンジ精神を持つ皆様なら、きっと素晴らしい事業が出来るはずです。